2017年9月7日木曜日

#大風呂敷みっけ ―大風呂敷とさっぽろ― 前編

サカナ通信#01が発行されました。
その中に掲載されている、大風呂敷みっけ ―大風呂敷とさっぽろ― 前編」をサカナ通信さんのご好意により転載させていただきます。ご一読ください。

======================

「こんにちはー」「あっ久しぶり!」「暑いねー」「初めてなんですけど…」
おおどおり大風呂敷工場、午後1時。
次々と席が埋まっていき、カタカタとミシンの音が響き出す。
のんびり世間話に花を咲かせる人。初めて来た人に布の組み合わせのコツを教える人。
もくもくと縫い続ける人。【大風呂敷プロジェクト】に参加する人たちは高齢の方から小さな子どもまで幅広い。
札幌駅JRタワーコンコースやインフォメーションセンター、地下歩行空間、大丸札幌店などを彩る大風呂敷。

札幌で初めて広げられたのは、前回の札幌国際芸術祭(SIAF2014の特別プログラム【フェスティバルFUKUSHIMA!北3条広場で盆踊り】でのこと。
さらにさかのぼって日本で初めて大風呂敷が広げられたのは、2011年夏、福島の四季の里。
「未来は私たちの手で」というテーマのもと、プロジェクトFUKUSHIMA!によって開かれた音楽フェスティバルでのことだった。その当時、芝生に残るセシウムの飛散を防ぐためにと用意された大風呂敷が6000㎡の広大な会場に広げられた瞬間、息を呑むほどの美しさだったという。翌2012年には、大風呂敷はフラッグに姿を変え、様々な土地へ。「Flags Across Borders」をテーマに大風呂敷フラッグを掲げ、世界同時多発イベントが行われる。札幌でも【ポロジェクトFUKUSHIMA! 大友良英 市民オーケストラ】などが行われた。そして、3回目の2013年には盆踊りの形となり、あいちを始めとする各地へ大風呂敷はどんどん広がっていく。

2014年の札幌では、天神山大風呂敷工場が開かれ、大風呂敷が作られた。集まった人の理由はそれぞれ。SIAF2014のボランティア登録をしたので、友人の誘いで、たまたま遊びにきて。最初は要領もわからず四苦八苦。10m×10mの大風呂敷を家庭用ミシンで縫うのに、布を送る人、縫う人、縫い終わった部分を引っぱる人の3人がかりだった。しかし、大風呂敷の広がった北3条広場の初めての光景を目の当たりにして、一気に大風呂敷の魅力に引き込まれた。2015年から、札幌の大風呂敷はさっぽろ八月祭に引き継がれ、今年、札幌国際芸術祭2017【大風呂敷プロジェクト】として大きく展開されることとなる。
(テキスト:わたなべ ひよひよ ひろみ)

======================
サカナ通信#01にはこの他、回遊魚でも大好評の「魚卵チャート」ちゃくちゃくと開拓される資料館の裏庭の様子をつづる「裏庭ってなんだ?」など読み応えあり!です。資料館、SIAFインフォメーションセンター、会場などで配布中です。是非、お手に取ってご覧ください。

https://sakanasiaf2017.tumblr.com/

サカナ通信 SIAF2017 Twitter
https://twitter.com/siaf_sakana?lang=ja

0 件のコメント:

コメントを投稿